2013-08-08 15:25 | カテゴリ:日英文化比較
>>第1回から読む


 異文化社会といっても、不思議なことに、日本と英国は、地球の東西にあって、その地理的な位置、国の成り立ち方、歴史と文化の形成の課程、混血など人種的な特性、言語をはじめ島国の国民性、思考プロセス、人びとの心理状況などなど、大変によく似ているのであります。たとえば、島国の気象が変わりやすいことから、イギリス人も日本人も、朝、人に会うと、まず、天候の挨拶からはじまります。

  一般的にいうと、イギリス人も日本人も、大陸や半島の人々と比べると、シャイでお人好し、人を疑わない。あまりaggressiveではない。これは島国の民の特徴であります。

 イギリスは、日本と同じように、大きな大陸に近い位置にありながら、ほどよい距離の海峡に守られて独立した島国として存続してきました。古くは、ケルト系の侵入者が、イベリア系の先住民と混血して、くわえて北欧からはバイキングが侵入してきて、北部のスコットランドとアイルランドでは、ゲール人となり、南部のウェールズとコーンウォール地方では、ブリトン人を生みました。

 シーザーのガリヤ (現在のフランス) 征服により、いったんラテン文明に組み込まれたあと、北方ドイツの山岳地帯からゲルマン部族のサクソン人が侵略し、つづいて来襲した同族のアングロ人とともに定住して、5、6世紀には、アングロサクソンの王国を築き、イングランドの基礎をつくりあげたわけです。

 日本でも、朝鮮半島から渡来した一族が、土着の出雲の勢力を制して、いまの皇室の祖、大和朝廷をきずいた。このあたりの国の成り立ちの経緯なども似ているのであります。

 このアングロサクソンの言葉が英語となって、1300年のち、ヴィクトリア時代の強力で巧みな植民地政策と、キ
リスト教の布教活動によって、世界中に広められた。

  いま英語を母国語とするものは、3億人をこえ、英語を第二国語として実際に使用しているものが、3億人、すくなくとも外国語として自由に使用できるものが、1億人といわれています。10億をはるかにこす、中国語にはおよびませんが、いまでは、世界中で驚くばかりの数の人びとが、一島国を発祥とした、どちらかといえば、かなり曖昧な言語と深いかかわりを余儀なくされているというわけです。

 同じように、日本語も曖昧な言語といわれています。戦前に教えられた “皇国日本” の歴史観のせいで、日本人は、単一民族のようにおもってきましたが、ヨーロッパの混血民族の英国におとらず、日本人もモンゴル人種をコアとするアジアの混血の民であります。 この “雑種の遺伝子” は、単一種より、優秀であることは、英国と日本をみれば、明かな事実であります。

 何世紀にもわたって、大陸から人と文化が流れこんできて、島国にたまる。その先は大海なので、たまるだけで流れだすことはない。そして、お酒のように、うまく発酵作用をおこして、さまざまに付加価値を醸しだして、より上質なものに変容していく。日本も英国も、大陸の文化と似てはいるが、大きく異なるものもある。人種についても同じことがいえます。


>>30余年イギリスで暮らして3 へ









1.gifランキングに参加しています。ポチっとお願いいたします。"hachi5.gif
人気ブログランキングへ


拍手ボタンでコメントしていただけます!ぜひボタンを押してみてくださいネ!!
スポンサーサイト
秘密

トラックバックURL
→http://yukikofanclub.blog136.fc2.com/tb.php/242-728203f2